首導月訓 令和2年の月訓

首導月訓(令和2年9月)

◆本紙8月号にてお報せの通り、日蓮宗聖徒団全国結集身延大会第55回記念大会は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮し、規模を縮小して開催する運びとなった。

◆大会は、祖廟前や大本堂内での行事だけではない。移動、同宿、会食も伴うことから、どうしても参加者の方々の物理的な密接を回避するのは難しい。聖徒の皆さんの中には高齢者や基礎疾患のある方もおられることを考慮し、団旗、霊断師のみの参集とすることを決断した。ご理解をいただきたい。

◆「我が同行全国聖徒団の各位が宗祖大聖人の御棲神の身延山久遠寺の広場に集まりまして、(中略)異体同心の姿を目の当たりに見ていただけますということは、誠に歓びにたえない次第でございます」。

◆「この正しい教団の正しい信行の姿をただ今から大いに鞭撻し、育成し、拡大し、全国をこの団旗のもとに覆う時を迎えようとするのであります。どうぞ皆さん、決起してください。自分だけの信仰でなく、隣人をことごとく題目の信仰に導いていただきたいのであります。そうして宗祖日蓮大聖人の立正安国の精神を全世界に広める時、初めて世界の平和が実現するのであります。これを実現せしむる力は皆様が持っているのである。皆様の力が初めて地球上を極楽浄土に変えて行くのである。この大なる決心と、熱意と、信念をもって、今後この団結をいよいよ美しい姿にしていきたいと思います。どうか真剣に一つの心になって、この大聖人のご遺命を全うしてくださるよう、懇願して止まない次第であります」。

◆今から55年前、昭和40年6月6日、日蓮宗聖徒団全国結成身延大会での創祖行道院日煌聖人の獅子吼である。

◆この創祖の心に、まさに異体同心し、その心を紫紺の聖徒団旗に託され、身をば離れていようとも、心をば身延に集われん。

日蓮宗聖徒団首導 髙佐日瑞

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