首導月訓 平成30年の月訓

首導月訓(平成30年8月)


◆自分の代わりに誰かにご飯を食べて貰って、それを自分の栄養にすることはできない。誰かに代わりに読書して貰って知識を得たり、代わりにスポーツして貰って身体を鍛えるのは、無理な相談である。

◆自分が幸福になるためには、自分が祈り、悟り、行わねばならない。ところが、世の中には、自分のための働きを他人にさせて、その益のみを自分のものにしようとするバカ者がいる。不正をしたり、手間を省いたり、仕事を怠けたり、口先で誤魔化したりする者は、ことごとくバカ者の仲間である。バカ者は、結局、自分がバカを見る。

◆他人の力を頼る者は、真の幸福を得ることはできない。働くために、頭もあり手足もある。神仏からいただいた自分の持てる能力を、正しく使わない者はバカ者である。

日蓮宗聖徒団首導 髙佐日瑞

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