日蓮宗聖徒団第47回全国結集身延大会が、去る4月21日(土)~22日(日)の2日間にわたり、全国各地から96聖徒団1000有余名の聖徒『地涌の菩薩』が日蓮宗総本山身延山久遠寺(内野日総法主)に集い盛大に開催された。この身延山は、日蓮大聖人さまが聖寿53歳から9カ年の間お過ごしになられ、お釈迦さまが教えを説かれたインドの霊鷲山にも劣らぬ名山であると讃え、こよなく愛された棲神の聖地である。『日蓮が弟子檀那等は此山を本として参るべし。此即霊山の契也』(波木井殿御書)のお言葉のごとく、毎年大聖人さまをお慕いする多くの信仰者が参拝されている。
昨年の第46回大会では、東日本大震災の影響により参加断念を余儀なくされた聖徒団も見受けられた。しかし本年は、篤い信仰を胸に再び身延山に集った聖徒、また遠近各地より多くの聖徒が結集し、充実した大会が開催された。
大会1日目は、参加聖徒が日蓮大聖人さまのご廟を参拝する祖廟行事。また夕刻には三門前において唱題修行が行われ、途絶えることのないお題目の祈りが奉げられた。
そして大会2日目には、身延山久遠寺の大本堂において、団旗観閲式ならびに大本堂奉告式が執り行われた。多くの聖徒が見守る中、各聖徒団が団旗を掲げて行進。また奉告式では恒例の献灯・献華・献香の儀に加えて、写経本「積功累徳」の納経奉告式が行われた。
大会を支える担い手たち
大会期間中は、身延山内の清水房を大会本部として、大会組織委員長と補佐員の方々が一丸となって準備を進めて行く。大会前日から綿密な打ち合わせや色々な準備が行われ、また大会当日には各行事の準備や誘導片付けなど、多くの人の手によって大会運営が支えられている。
特に毎年お手伝いをしてくださっている補佐員の方々は決して表舞台に立つことはないが、大会を力強く支えて下さるとても大きな存在なのである。
大会1日目
祖廟行事
21日午後1時50分、大乗文延副大会長の開会宣言ではじまった祖廟行事では、雨宮通仁ご廟所別当より歓迎の辞をいただいた後、司会の発声で主導ご一行を先頭に、全国各地から参集した聖徒団が整列し祖廟参拝が開始された。
参拝中は聖徒一人ひとりが途切れることなくお題目をお唱えし、祖廟拝殿において香を手向け、また献華台に花束をお供えするなど、大聖人さまに報恩感謝の誠を奉げた。参拝を終えた聖徒たちは、みな晴れやかな表情で祖廟をあとにした。
唱題修行
21日午後8時からは、恒例となった三門前での唱題修行。永江尚幸副大会長が導師を勤め、千燈供養の竹灯籠が灯される中、参加の聖徒が一心に唱える総和のお題目の声が身延山に響き渡った。また唱題中、導師・副導師が千燈供養申込者の名前を読み上げ祈願した。
加えて、本年は唱題修行に先駆けて、芝崎綾佳さん(宋圓寺聖徒団)によるフルート演奏が奉納された。
大会2日目
団旗観閲式
22日午前7時半、境内に整列した聖徒が大本堂へ入堂。午前8時より団旗観閲式が行われた。司会の誘導にあわせ各聖徒団の象徴である紫紺の団旗を掲げた行進が続いた。続く大本堂行事では、身延山久遠寺法主・内野日総猊下の御経頂戴、日蓮宗宗務総長・渡邊照敏猊下のご祝辞をいただき奉告式が行われた。首導ご名代・髙佐日瑞伝師が奉告文を読み上げ、草野法界会長のお言葉、聖徒代表による誓いの言葉と続き、最後に堀江宏正副大会長より閉会が宣言されて第47回身延大会の幕を閉じた。