日蓮宗霊断師全国大会「第37回大阪大会」が、9月27日・28日の両日、本会草創期に近畿地区霊断布教の拠点となった雲雷寺(伊丹瑞栄団長・大阪府支部長)を会場に全国より76名余りの霊断師が参集し、盛大に開催された。先師に回向を捧げ、立正安国・霊断布教にさらに邁進し、会の発展に一層精進していくことを誓った。
56年前、創祖日煌聖人が講義をした雲雷寺本堂を会場に
この全国大会は、創祖行道院日煌聖人、第2代相伝宗主天晴院日明聖人をはじめ、霊断師会先師先達へのご報恩と、全国霊断師各聖相互の親睦を深めることを主眼として各支部の協賛を得て開催されている。
大会1日目
午後1時開会。荘厳な本堂に霊断師が着座し、草野法界会長を導師に先師法要が厳修された。
草野会長は奉告文の中で「本日茲に全国霊断師が参集し、創祖行道院日煌聖人並びに会発足以来の遷化せる先師各聖の遺徳を偲び、報恩感謝の追善回向を修し報地を荘厳し奉る。
併せて東日本大震災、熊本地震、はじめ三災七難の現実に犠牲となりし物故者の精霊に追善供養し奉る。大聖人ご在世以来今だに並び起こるこの実相を如何に乗り越えんとするか、これ我ら霊断師に与えられし使命なり。
また近年の世情を惟んみれば、我が国を取り巻く外交事情さまざまな問題等、立正安国論に教示せられる他国侵逼の難を思い起こす様相なり。これ偏に正法興隆破邪顕正の大聖人の教えを体する我等霊断師が人作りに精進すべき使命を痛感せり。
我ら全国より参集せる霊断師は、日蓮大聖人・創祖行道院日煌聖人に直参し原点に戻り、日蓮宗霊断師会の発展を誓い、人々の安心安寧の大果報を祈るものなり」と、述べられた。
続いて、副導師の水谷進護理事、伊丹大阪府支部長の二師、髙佐日瑞相伝宗主が香を手向け、続いて参列者全員が先師の遺徳を偲んだ。
法要終了後、雲雷寺住職である伊丹支部長より歓迎の挨拶があり昭和35年5月より、ひと月に一教程ずつ7カ月にわたり、雲雷寺にて創祖行道院日煌聖人による新日蓮教学の行学講習会が開催され、近畿地方への布教区霊断布教の礎となったこと、昭和20年大阪大空襲により雲雷寺はほとんど焼失したが、昭和32年に再建・復興したことなどが話された。
続いて霊断師決起大会に移り、髙佐相伝宗主より挨拶、次に座長に選出された小田和幸師が登壇し、山崎浩道総局長が会の現状を報告した。
続いて、創祖御講義『「観心本尊を語る」の一節』の肉声録音を拝聴し、その後決議文起草委員の阿部錬雄師・大庭祥秀師より決議文が読みあげられ、採択、決起大会は終了した。
その後、一行はバスにて大阪城を見学、周辺を散策後、宿泊するホテルへと向かった。
午後6時から懇親会が宿泊先のホテルモントレ ラ・スール大阪で催され、伊丹榮彰副会長(本山・本満寺貫主)が挨拶、水谷理事が歓迎の辞を述べ、次に永江尚幸理事会議長が乾杯を行った。
懇親会の途中、創祖行道院日煌聖人の本葬義の映像が上映され、参加した各霊断師は当時を振り返っているようであった。懇親会は、和やかに進み、最後に村井信照組織委員長が謝辞を述べ、栂瀬貫晴理事会副議長が万歳三唱の音頭をとり終了した。
大会2日目
2日目は、なんば千日前道具屋筋商店街を散策、次になんばグランド花月にて新喜劇を鑑賞・昼食、午後2時大阪駅・伊丹空港に到着し解散、一同それぞれに帰路についた。