昭和40年結成大会、そして翌41年に第1回の大会を開催。以来数えること本年で第46回を迎える身延大会が、4月16日~17日にわたり、全国各地から63聖徒団700有余名の聖徒“地涌の菩薩”が集い開催された。
この身延山は、日蓮大聖人さまが聖寿53歳から9カ年にわたりお住まいになりお釈迦さまが法を説かれたインドの霊鷲山にも劣らぬ名山であると讃えこよなく愛された聖地でもある。『日蓮が弟子檀那は此山を本として参るべし。此即霊山の契也』(波木井殿御書)のお言葉のごとく、毎年大聖人さまを慕う多くの人々が身延山に参拝されている。今年3月11日に起きた東日本大震災により大会参加ができなくなった聖徒団もあった。しかし、厳しい状況にありながらも被災地域からの参加もあり、充実した大会となった。
全国より結集
全国津々浦々から新緑の聖地・身延山に集う聖徒団。
大会を支える菩薩たち
毎年、大会のお手伝いをしてくださる補佐員の方々。決して目立ちはしませんが、この方々無しに大会は語れません。今年は、全国7聖徒団13名の方々にお手伝いいただきました。
準備は万全
本部清水坊での準備は、前々日から始められる。全体会議、また随所にてそれぞれの役割分担がある。今年もスタッフ・補佐員さんの協力の下に大会は円成した。
大会1日目
祖廟行事
大会1日目、祖廟行事は中里勝禮副大会長の開会宣言ではじまり、雨宮通仁ご廟所別当より歓迎の辞をいただいた後、司会の発声で首導ご一行を先頭に全国より参集の聖徒団が、ご廟参拝を開始した。日蓮大聖人さま棲神の祖廟へ、聖徒一人ひとりの唱えるお題目が途絶えることなく身延のお山にこだました。
唱題修行
恒例となった三門前での唱題修行。今年も午後8時より行われ、永江尚幸副大会長が導師を勤めた。また、唱題中、導師・副導師が千燈供養申込者の名前を読み上げ祈願した。さらに東日本大震災で亡くなられた方々の供養と被災地の復興祈願もなされた。
大会2日目
団旗観閲式
大会2日目は団旗観閲式ならびに大本堂奉告式が執り行われた。午前7時30分、大本堂へ入堂。8時から髙佐日明首導ご名代髙佐日瑞伝師玄題発声の後、司会が読み上げる聖徒団名にあわせて、各聖徒団の象徴である紫紺の団旗を掲げ行進が続いた。続く大本堂行事では、身延山久遠寺法主・内野日総猊下の御経頂戴、日蓮宗宗務総長・渡邊照敏猊下のご祝辞をいただき奉告式が始まった。髙佐日瑞首導ご名代が奉告文を読み上げ、草野法界会長のお言葉、聖徒を代表して誓いの言葉と続き、伊丹榮彰副大会長の閉会宣言を最後に、第46回身延結集大会は幕を閉じた。
大本堂奉告式
ご宝前に献上
献灯の儀
『大風吹きて燈を吹き消しけるに、貧女が一燈計りぞ残りたりける。この光にて佛は祇園精舎に入らせ給ひけり』
(身延山御書)
仏在世、祇園精舎にお出ましの時、突然の風に千灯万灯、総ての灯が消える中、ただ一灯、貧しき女性の供養した「真実の信仰の灯」のみが、み仏の足下をまばゆく照らしたのでした。
献華の儀
『所詮法華経の行者は、蓮華の泥水に染まざるが如し。但、唯一大事の南無妙法蓮華経を弘通するを本とせり』
(御講聞書)
蓮華は水を離れては生長しない。私たち聖徒も蓮華の如くに、信心の水に生きて泥水に染まらず、美しき花を咲かすのです。
献香の儀
『法華経を口に誦し、時々これを説く。乃至伊蘭より栴檀を生ずるがごとし』
(西山殿御返事)
伊蘭四十由旬に及ぶ悪臭は、かぐわしき栴檀の一葉に消える。ここに伊蘭に譬える私たちの煩悩は、栴檀の妙香が如きお題目の功徳によって、菩提へと至る仏果を得たのです。